良いところを見る

前回、私が大変なスランプに陥っていると書いた。あれからいくらも経っていないので、状況は相変わらずだが、気持ちをスイッチさせたおかげて、少しは楽な心持になった気がする。

勤めている会社の経営者が「ピンチはチャンス」という言葉を口にする。正直、なにキレイごとを言ってるの?と今までは思っていたが、今回のスランプでは、この言葉が励みになっている。

仕事がうまくいかない、とてつもなく忙しい、やる気がでない。誰だっていつでも順風満帆ではないから、つまずく時だってある。しょっちゅうある。

そんな時にただ悲観に暮れるのではなく「なんでこうなったか」を考えると、状況を客観的に分析でき、成長につながるのではないか。

仕事がうまくいかない原因は何か?それを改善するために必要なものは何か?実現するために自分が何をすればいいか?できなければできる人を探せばいいのか?深く考えていけば、何かしら解決につながる仮説や対応策が浮かんでくる。それを実行することで自分の引き出しが増えて、成長する。

とはいえ、つらい現状に向き合うのは、とても気力のいる作業だ。実際に今の私もまっすぐに向き合えていない。無理をしすぎるとさらに自分を追い込み、深みにはまってしまうので、そんな時は、ちょっとしたリフレッシュをしたり、自分を元気づけることを意識的に行うようにしている。

疲れているなら、少し休む。深夜まで仕事をしないといけない状態でも、1時間早く切りあげて、睡眠時間を少し長く確保する。疲れてモチベーションが上がらないなら、ちょっと美味しいものを食べてみるとか。

実際によくやるのは、ノンアルコールビールを飲みながら仕事をするということ。酔わないけれど、少し気持ちがリラックスするのはプラシーボ効果かな?と思ったりしている。あとは本を読むことも多い。こないだ本屋で見つけた本が、細切れの時間で読むにはちょうどいいので紹介。

1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書 | 藤尾秀昭, 稲盛 和夫, 柳井 正(ほか述) |本 | 通販 | Amazon

1ページ1話で収録されているので、5分休憩でも読める。この本は、仕事で偉業を達成した人たちの座右の銘や仕事のポリシーなどが紹介されていて、刺激になる。さっきも開いて少し読んでいて、あぁそうか、と気づきがあったので書き始めた。

「物事の悪いところばかりを見るよりは、良いところを見て、それを伸ばしたほうが良い」みたいなことが書いてあった。今の自分にぴったりの内容。毎日朝5~6時から仕事を始めて、終わるのがだいたい26時ころ、という生活がここ2週間続いてる。体力的にもしんどいから週末は休みたいんだけど、踏ん張りどころなので、週末も仕事をしている。

私はウェブサイトをつくる仕事をしており、プロデュース担当なので、当然構築をしてくれるスタッフがいないと仕事にならない。土曜日の今日も2案件が動き、3名が休日対応をしてくれている。このご時世にブラック企業か?と思われるかもですが、クライアントありきの商売では、避けられないこともしばしば。とはいえ残業時間の管理をしており、36協定の範囲なので常識的な感じではありますが。

で、この記事タイトルなのだけど。(前置きが異常にながくなった)

休みも働いてしんどいなー、クライアントからの電話が止まらないなー、しんどいなーって正直思ってるんだけど、いいところを見ようとシフトチェンジすると気持ちがだいぶ変化するのに気付いたんで、そのことを。

自分もしんどいけど、一緒に働いているスタッフもやっぱりしんどいんですよね。しんどいと視野が狭くなって、自分の利益に向きがちなんだけど、いま取り組んでいる仕事でよい面を見ると「大きなミスもなく、着実にタスクをこなして、少しづつだけどゴールに近づいている」です。

これってすごいことですよね。連日遅くまで対応していて、気力も体力も少なくなっているのに、アウトプットの品質が保たれている。なんてスタッフに恵まれているんだろうと、感謝しかない。だいたい開発が詰まって、しんどくなってくるとちょっとしたミスが大惨事を招き、原因究明のために手を止めて検証にかかり・・・、結果とてつもない時間をロスするとかあるんだけど、今回はそれがまったくない。

いや、やばいくらいにすごい。書いていて、前向きな気持ちになったので、またお仕事に戻ります。今日は何時に寝られることやら笑