大切なものを捨ててみる

いま、自分は大変なスランプに直面している。仕事がうまくいかない。引っ越しをして、住環境が変わり困惑している。なんだか体調も悪いようだ。頭の中でぐるぐると考えて藻掻いているけれど、改善の兆しは見えない。そりゃそうだ。考えているだけで、何もしていないんだから。

そこで、自分が何に苦しんでいるのか整理してみることにした。

 

仕事について

私はウェブサイトを作る会社で、プロデューサー兼プランナー、たまにディレクターとして働いている。いま、仕事で悩んでいること、うまくいっていないことはこんな感じ。

 

  1. 売り上げ目標を達成できる見込みがない
  2. 自分のプランニング作業が否定されている
  3. タスクが捌ききれず、常に追われている
  4. 会社からの評価低い(と思っている)
  5. マネジメント業務の難しさに押しつぶされそうになっている

 

書き出してみて、早速気がついた。「評価」を得ることに頓着している自分が大きいんじゃないか?

目標を達成して、良い評価を得たい。企画を褒められ、さすが!と言われたい。多くのことをこなして、頼られたい。あなたはすごい人だ。と言われたいんだろうか。

とすれば、そんな自我を捨ててしまえば、楽になるのかも知れない。会社における評価は、給与とも直結するから、この際、お金に対するこだわりも捨ててしまえば、もっと楽になるかも知れない。

事実、今年リーダーからマネージャに昇格したが、昇給額は1万ちょっとで、怒りを通り越して呆然とした。もう、こんな会社は辞めてしまおうとも少し考えたほどだ。

この怒りは、自分個人のことであって、会社には会社の事情があるのだと思えば、もう少し冷静に受け止められるし、会社の事情を斟酌した行動にもつながるかもしれない。

プランニングの否定についてはどうだ?同じようなことが言えそうだ。自分が企画するときに大切にしているのは、自分ならではの価値観。誰でも考えられることには、あまり価値はないと思っていた。

スランプ真っ只中のとあるクライアントで、別の会社のスタッフがこんなことを言っていた。「もう少し要件を詰めて、全員の共通認識を作れれば、次のステップに進めますね」と。

企画書は、斬新なアイディアをお披露目するステージでもあるが、その目的は、企てごとをほかの人たちに説明して、理解してもらって、それぞれの役割を明確にして、実現に向けた行動につなげていくことだ。自分以外の人に理解してもらえないと、何も始まらないからこそ、話の筋道(ロジック)や判断基準となる軸が必要になってくる。客観的なファクトを積み上げて、誰もが議論の俎上に立てるようにする必要がある。企画に独自性があってもいいけど、それってほんの一握りのことなのかも。

だいぶ悩みが片付いてきた。あとはタスク過多とマネジメントかな。

これは根っこは同じ気がする。やりきれないことは背負わない、だ。自分でやりきれない品質、量は受けない。断ることも必要だし、自分以外に任せることも必要。ということは、自分でできる、彼ならできる、をちゃんとジャッジできれば、割り振りができるし、自分一人で抱えなくても大丈夫そうだ。マネジメントだって、会社が求めることを最低ラインとして考えれば、そんなに難しいことではなさそう。勝手に部下の人生を背負った気になった自分の愚かさがちょっと恥ずかしい。

誰かに好かれる、尊敬される、評価されることにこだわらなければ、もっと肩の力を抜いてリラックスして仕事に向き合えそうだ。まぁ、評価は上がりにくいだろうけど、自分がつぶれてしまうよりは、よっぽどマシだと割り切って、まずは心の復調に努めよう。

 

生活について

仕事の整理をしたら、これも大方片付いている気がするけれど、一応振り返ろう。外部評価を気にする自分だからこそ、住む場所はとても大事に考えていた。これまで暮らしていた場所は、どこも素敵な町だった。社会人になって東京に出てきて、世田谷で約10年くらしたのは、成城・三宿三軒茶屋。どこの場所も雑誌で特集が組めそうな人気エリアだ(今もそうかは知らないけど)。仕事が忙しくなって、職住隣接させる必要があり、一転中央区に引っ越す。住所に日本橋が入っていたこの土地は、とてもテンションが上がったのを今でも覚えている。日本橋はもちろん、丸の内や銀座がお散歩圏内で、世田谷に住んでいる時とは比べ物にならないほど「東京」に住んでいる実感が強かった。とても気に入っていたけれど、いまの妻との同居を機に江東区に引っ越すが、新しい住居も何かと話題の多い清澄白河エリアで、都落ち感はあったものの満足はしていた。そこから今住んでいる葛飾区に引っ越したんだけど、テンションがダダ下がりでした。多分今も。

他者からの評価を気にするタチだから、いいところに住んでいたい願望はあったものの、テレワークになり、会社へ行かないのだから、生活の質を上げようが引っ越しのテーマだった。前のマンションは、場所はとても便利だった反面、設備がだいぶやばかった。古いマンションで配管系はいかれてて、詰まることもしばしば。そこで築年数の古くない今のマンションに越すことに。

夫婦2人で3LDKだから、空間的な余裕はあるし、設備も悪くない。家にこもっている分には、何の不都合もないんだけど、たまに外出すると、やけにジャージの人が多かったり、洗練された感がまるでないのはちょっと嫌だった。人様のことを気にするなんてどうでもいいことなんだけど、ちょっと気になってた。

あと、引っ越す前は週に4~5回のランニングと週に1回のヨガorピラティスをしていたのが、急になくなったのも心を沈ませる原因かもしれない。呼吸は自律神経を正常にする働きがあるらしく、特にヨガをしていた時は、全身のストレッチにもなって体調がとてもよかった。

いまは心に余裕がないので、何もする気にはならないけど、そのうちまた再開してみよう。でも近くにヨガスタジオないんだよな。まぁランニングだけで

はー、書き出したらなんだか楽になった気がする。